インバウンドで加速する宿泊業の人手不足!
求人数はどうなってる?

採用・求人情報トピックス03

更新日:2024年2月21日
記事提供:株式会社フロッグ様

インバウンドで加速する宿泊業の人手不足

新型コロナウイルス感染症に伴うさまざまな規制が緩和され、訪日外国人数が急回復をみせています。

日本政府観光局(JNTO)の調査によると、2023年10月にはコロナ禍前の2019年を上回る約252万人の外国人が日本を訪れました。12月には約273万人が訪日し、コロナ禍以降において過去最多を記録しています。

観光業界全体が復活に沸く一方で、深刻な問題となっているのが「宿泊業の人手不足」です。
帝国データバンクの調査では、2023年4月時点で宿泊業の約6割の企業が「コロナ前から従業員数が減少し、戻っていない」と回答しています。

そのためインバウンド需要が好調であるにもかかわらず、客室稼働率を下げて営業せざるを得ない施設が多数あるのが現状です。

実際に2023年の年末年始の宿泊業の求人数を見てみましょう。

HRogチャートより

 

2019年の同時期と比較すると求人数は平均で143%増加し、非常に多くの求人が出稿されています。

 

調査概要
対象媒体:「タウンワーク」「マイナビバイト」「バイトル」「フロムエー」「イーアイデム」
対象雇用形態:「アルバイト」「パート」募集の求人情報を抽出
集計期間:2019年11月4日~2020年1月27日、2023年11月6日~2024年1月29日取得データ

 

宿泊業の市区町村別  平均時給ランキング

特に人手不足が進む地方の観光地では、増加する訪日客に対応するため、東京よりさらに高水準の時給で人手を確保する動きも散見されます。

そこで2024年1月29日時点での宿泊業求人をもとに、市区町村別の平均時給ランキングを作成してみました。

HRogチャートより

 

1位は、世界遺産「仁和寺」ほか歴史的な寺社仏閣が集う京都府京都市の右京区でした。
同区内のアミューズメントパーク「太秦映画村」では2024年春より外国人観光客向けの全面リニューアルを予定しており、エリア全体でインバウンド需要の取り込みに注力していることが伺えます。

5位には世界的なスキーリゾート地のニセコがある北海道の倶知安町がランクインしました。

その他にも世界遺産「熊野古道」がある和歌山県田辺市や九州屈指の観光地である鹿児島県霧島市など、関東圏以外の市区町村がトップテン入りしています。

 

調査概要
対象媒体:「タウンワーク」「マイナビバイト」「バイトル」「フロムエー」「イーアイデム」
対象雇用形態:「アルバイト」「パート」募集の求人情報を抽出
職種カテゴリ:ホテル/旅館/宿泊施設
集計期間:2023年1月29日

 

人手不足解消に向けて、どのような取り組みができる?

宿泊業の人材獲得競争が過熱する中、人手不足解消に向けて、どのような取り組みができるでしょうか。


時給・待遇を最適化する

応募者の絶対数が少ない中で採用を成功させるには、時給・待遇の見直しが必須です。アルバイトに応募する際に最も重視する項目は「時給」と言われています。採用競合の時給は必ずチェックし、下回らないように求人を出しましょう。

※リクオプ導入の企業様には、周辺エリアの時給を調べられる「時給相場マップ」を標準搭載しています。ぜひご活用ください!

求人のアピールポイントを見直す

求人を作成する際には、「どんな人が自社のどんな点に魅力を感じて応募してくれるのか?」をイメージして作り込んでいくとよいでしょう。

しかし社員の立場から見ていると、訴求すべき魅力は意外と分からないものです。今アルバイトとして働いているスタッフに自社に応募した理由や職場の気に入っていることを聞くと、アピールポイントや改善すべき点が見つかりやすいでしょう。

スポットワーカーやシニア層などを活用する

固定・長時間のシフトで採用ができない場合は、スポットワーカーやシニア層などの活用も検討してみましょう。

「開店前/閉店後のみ」「清掃のみ」「食器下げ、洗いのみ」など、業務を細かく切り出すことで活用の幅が広がります。また、スポットで働いてくれた人がそのまま定着するケースも多くありますので、長期採用の入口としてもおすすめです。

※HRソリューションズでは、「時間×シフト」でマッチングできる求人サイト「シフトワークス」を運営しています。ニーズに合わせて選べる料金プランで初期費用ゼロ円の成功報酬型の募集もできますので、ぜひご活用ください!

宿泊需要を取り逃すことのないよう、先を見据えた人材確保に取り組みましょう。

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