初めてでもわかる求人の考え方 、前回は採用の基礎となる「ペルソナ」の考え方をご紹介しました。
今回はペルソナに基づき、具体的な訴求の方法について考えていきましょう!
更新日:2024年5月28日
記事提供:株式会社フロッグ様
求人原稿を作成する上で考えなければならないのが、「この求人は誰に向けて打ち出すのか?」です。
次の求人原稿を見てみましょう。
あなたはこの原稿を見て「ぜひ応募してみたい」と感じますか?
可もなく不可もないといった印象を受けるのではないでしょうか。
ごく普通のアパレル系求人ですが、必要最低限の情報が記載してあるのみで、どんな点が魅力なのか、自分に合いそうかどうかがよく分かりません。
それは誰に向けて出す求人なのかが定まっておらず、ただ採用条件をそのままアウトプットしているからです。
「採用条件」とは、応募資格のMUST条件のことを指します。
一方で「採用ターゲット」は、採用条件の中でも狙いたい層のことをいいます。
実際に応募してくる人は20代学生の男性から40代専業主婦の女性まで様々かもしれませんが、全てを網羅する必要はありません。
特定のターゲットにピントを合わせて訴求することで、魅力的な求人原稿を作成できます。
どの層をターゲットにするかによって、訴求すべきポイントは異なります。
求人上で出すべきは「企業が出したい情報」ではなく「求職者が知りたい情報」。
●ターゲットはどんな生活を送り、どんな仕事を探しているのか。
●その人は求人を見るときに、どんな情報を気にしているのか。
前回つくった「ペルソナ」を元に考えていきましょう。
ペルソナづくりの際に年齢や家族構成、趣味など一見求人に関係のない部分まで細かく設定していったのは、求職者の気になるポイントをより具体的に想像するためだったというわけです。
例えばこのように同じ採用条件でも応募理由が異なる場合、
Aさんにアプローチするならば
初心者でも安心して働けることや福利厚生の充実について記載するのがよさそうです。
Bさんであれば、
シフトはどれくらいの間隔で出るのか、身だしなみの自由度が魅力に映るでしょう。
Cさんなら、
同じ年代の女性が活躍している例をアピールすると安心できそうです。
上記を念頭に、求人内容を充実させてみました。
いかがでしょうか?
最初の原稿よりも働くイメージがぐっと湧いてくると思います。これならAさんやBさんに興味を持ってもらえそうです。
「ここで働いている自分をイメージできるかどうか」は非常に重要です。
使いまわしの素材ではなく実際の職場の写真を掲載したり、「休憩室はいつもまったりした雰囲気」「ワイワイと活気のある店内」などオノマトペ(※)を使って職場環境を記載したりなどのひと工夫で、さらに解像度が上がります。
求人原稿を書く際の参考にしてみてください。
※オノマトペ:「わんわん」「ワクワク」などのように様々な状態や動きなどを音で表現した言葉のことを意味する表現のこと