AI時代に求められる求人原稿とは?

更新日:2024年11月27日
記事提供:株式会社フロッグ様

AIによる求人レコメンド機能に選ばれる求人原稿とは?

近年、人材採用を取り巻く環境は急速に変化してきています。

採用手法や働き方が多様化しているほか、最近ではAIによる求人レコメンド機能を搭載したサービスが続々と登場しています。

AIは求人票の内容から求職者に合うものをピックアップして表示します。
それはつまり、AIに選ばれる求人でなければ求職者に見てもらえないということです

 

ではどんな求人原稿ならAIに選んでもらえるでしょうか。
その答えは、「情報がしっかりと、丁寧に書いてある求人」です。

ここに「未経験歓迎」とだけ書かれた求人と、「未経験者の研修内容」「ひとり立ちまでの期間」などが書かれた求人があるとします。

あなたが未経験でバイト探しをしている求職者なら、どちらを読みたいと思いますか?
より詳しく書いてある後者の方を魅力的に感じるのではないでしょうか。

AIは求職者の役に立つ情報を優先的に表示させます。
求職者が読みたいと思う求人は自然と滞在時間が長くなり、AIからの評価も高くなるのです。

また、AIは求職者にとって新しい情報があるかどうかも判別しています。
自社独自の情報を求人原稿に盛り込んで、AIに「届けるべき目新しい情報」と判断してもらえるようチューニングしていきましょう!

求職者が読みたくなる原稿の書き方

では、どんな原稿なら求職者に興味を持ってもらえるのでしょうか。

求職者はたった一つの条件で転職先を選ぶわけではなく、複数の要素を天秤にかけて応募先を決めます。

勤務条件だけが良くても求職者には選ばれないし、逆に条件の悪い会社でも、その他の要素をうまく打ち出せば応募が集まる可能性は十分あるということです。

「人が働く動機付け」は大きく以下の4つにまとめられるといいます。

引用元:HRog

 

企業軸は「この会社はこれまで何を為してきたのか、そしてこれからどんなことをしていくのか」という未来を表します。

 

仕事軸は「仕事への憧れ、目標」を、
職場軸は「働く人のリアルな本音」をイメージさせます。

 

そして条件軸からは、「金銭や待遇」といった確実に手に入るものが見えます。

効果の出ない求人の多くは、情報が条件面に偏ってしまっている傾向があります。
働く上で何を重視するかは人それぞれ。
4つの軸を漏らさず記載して、さまざまな角度から応募の動機づけを行いましょう。

 

そして覚えておきたいのが、4つの軸すべてを魅力的に書けなくてもいいということです。

求職者が求めているのは「完璧な求人」ではなく、「現場のリアル」です。
魅力もデメリットも隠さずに書いて、求職者に選んでもらうつもりで求人を作りましょう。

 

五感を使って表現すべし

4つの軸に沿って訴求要素を洗い出したら、
五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)を使って書いていきます。

引用元:HRog

 

上記のようなシートを使い、どんな企業・職場・仕事なのかを言語化していきます。
このワークは、部署や年齢、役職の違う複数人で取り組むのがおすすめです。

同じ会社に勤めていても見えている景色は人それぞれ。いろいろな立場の人の五感を通して、リアルで立体的な職場像を伝えていきましょう。

五感を意識すると以下のような情景の浮かぶ文章ができ、ありきたりな求人から脱却できますよ。

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【視角】

白い大きな暖簾をくぐってお店に入ると、入り口でカウンター越しに大将が「いらっしゃい」と笑顔で出迎えてくれます。
カウンター8席、テーブル4席のこじんまりとした店内には、大将直筆の手書きメニューが壁一面に貼られています。

【聴覚】

お客様は常連さんが多く、1週間もすれば「○○ちゃん、がんばってるねぇ」と気さくに声をかけてくれるほど、アットホームなお店です。

【触覚】

少人数で来店されるお客様が多いので、一度に大量のお料理を運ぶこともありません。
大将自慢の料理を1品ずつ丁寧に配膳してくださいね。

【味覚】

日本料理歴30年の大将の自慢料理は、毎日まかないで堪能できますよ。

【嗅覚】

全席禁煙ですので、タバコの臭いもなく、快適にお仕事ができます。
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人間は2つ以上の感覚を刺激されると、
興味・関心が喚起され記憶に残りやすいと言われているそうです。

五感の情報で求職者により鮮明なイメージを持ってもらい、AIからの評価も獲得できる求人原稿を作成しましょう!

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