更新日:2024年9月4日
記事提供:株式会社フロッグ様
今年も最低賃金の改定が行われます。
2024年7月25日に開催された中央最低賃金審議会において、 最低賃金の引き上げ額の目安が発表されました。
2024年度は全国平均で50円引き上げ、1054円とすることが決定しました。
これは過去最高の引き上げ額であり、引き上げ率に換算すると5.0%になります。
またそれに応じて、各都道府県からも引き上げ額の答申が出揃いました。
2024年9月2日時点での集計結果は以下の通りです。
各都道府県の答申を元にフロッグ作成
東北地方や九州・四国地方を中心に、 計26県が目安額の50円を上回る引き上げを発表しています。
中でも徳島県は、全国最高額となる84円の引き上げを答申しました。
異例の大幅改定に中小企業からは困惑の声も上がっています。
またこれにより、最低賃金が1000円を超える都道府県は計17件となる見込みです。
最低賃金の引き上げは、実際の時給相場にどう影響するのでしょうか。
HRogチャートより
下限平均時給の推移を見てみると、年々時給相場が上がっていることが分かります。
最低賃金の改定が行われる10月前後に上がる傾向が見られますが、 それ以外の時期も含め年間を通じて上昇しているようです。
続いて、最低賃金と実際の下限平均時給の差を比較してみます。
今回は全国平均での比較を行いました。
HRogチャートより
どの年も、平均時給が最低賃金を180〜190円程度上回っています。
都道府県別に見た場合も同様に、平均時給の方が180円程度高い結果となりました。
時給は市区町村単位や職種によっても異なってきます。
時給の見直しを行う場合は、最低賃金だけでなく周辺相場をチェックすることが重要です。
リクオプの便利な機能「時給相場マップ」をぜひ活用してくださいね。
また、最低賃金の改定に先がけて早めの時給アップを行うことで、 時給を上げていく意欲のある企業として求職者にアピールできるかもしれません。
タイミングを活かしてよりよい採用に繋げていきましょう!
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以上、2024年度の最低賃金改定についてお伝えしました。
10月の改定に備え、早めの見直しを行いましょう!