今回は、2023年10月に行われた最低賃金の改定で、引き上げ幅は28円~32円と、過去最大の大幅改定となりました。
エリア別・職種別に実際の時給水準と比較してお伝えします。ぜひ、アルバイト・パートの採用にお役立てください。
人事ご担当者様向けに「アルバイト・パート」の採用&求人募集のポイントをお届けするコラムです。
・更新日:2023年10月31日
・記事提供:株式会社フロッグ様
2023年度も最低賃金の改定が行われました。今回の改定金額は以下の通りです。
参考:厚生労働省「令和5年度地域別最低賃金改定状況」
今回の全国加重平均額は1004円で、史上初の1000円台となりました。埼玉県、千葉県、愛知県、京都府、兵庫県の5府県が新たに1000円を超えています。
最低賃金が最も高い都道府県は東京都で1113円、最も低い都道府県は岩手県で893円でした。引き上げ幅は39円~41円と、過去最高の大幅な引き上げとなりました。
では、実際の平均時給はどうなっているのでしょうか?
10月初週時点で掲載されていた求人情報を元に、各都道府県の時給下限平均額と最低賃金との差額を算出しました。
「HRogチャート」より
下限時給平均額を見てみると、すべての都道府県で1000円を超える結果となりました。
差額が最も大きかったのは東京都で211円でした。次いで千葉県の188円、埼玉県の181円と続きます。他にも神奈川県や大阪府など、求人数が多く最低賃金が高い都道府県で差額が大きくなる傾向がありました。一方で差額が最も小さかったのは山口県で120円でした。
続いて職種別に下限時給レンジの分布を見てみましょう。
「HRogチャート」より
各職種の求人件数の多い時給レンジに色付けをしました。ほとんどの職種において1000円~1049円、1100円~1149円がボリュームゾーンとなっています。
アミューズメント系、医療・福祉系は時給レンジが高めの結果となりました。医療・福祉系は幅広い時給で出稿されていますが、低めの時給レンジでは保育士、高めの時給レンジでは看護師を募集する求人が多く出稿されていました。
調査概要
対象媒体:「タウンワーク」「マイナビバイト」「バイトル」「フロムエー」「イーアイデム」
対象雇用形態:「アルバイト」「パート」募集の求人情報を抽出
集計期間:2023年10月2日取得データ
以上、最低賃金と実際の時給相場についてご紹介しました。
エリアや職種によって時給相場には差があるので、ぜひ募集する店舗の周辺時給を調査してみてくださいね。
※リクオプ導入企業様は、「時給相場マップ」で簡単にご確認いただけます。
効果的な採用には時給相場を把握しておくことも重要です。ぜひ利用してみてくださいね!
時給相場マップ 商品紹介ページ