2024年を振り返ってどんな1年だったでしょうか?
採用市場ではさまざまな動きがありました。
一年の締めくくりに、今年の注目トピック3つをお届けします!
(更新日:2024年12月24日)
今年も10月に最低賃金の改定が行われました。
引き上げ額目安は全国平均で50円で過去最高となり、また、それを上回る引き上げを行った都道府県も多数見られました。
中でも徳島県では異例の84円引き上げを行い、その効果に注目が集まっています。
徳島県の2023年最低賃金は896円と、全国で2番目に低い金額でした。
神戸・大阪を始めとした近畿圏への人口流出が加速している状況を鑑み、このままでは人手不足倒産が起きてしまうと判断して、2024年は980円まで最低賃金を引き上げたといいます。
では、実際の時給はどうなっているのでしょうか?
HRogより
2024年11月時点の時給と最低賃金の差額を比較したところ、上位3位は東京都、千葉県、滋賀県となりました。
一方で徳島県は+100円と、もっとも差が小さいことが分かります。
徳島県の時給の推移を見てみましょう。
HRogより
HRogより
徳島県の時給の推移を見てみると、
10月の改定前後でグッと平均時給が上がっている様子が分かります。
特に徳島県の新最低賃金である980円~1000円あたりへ求人が集中し、1200円台で出していた層は1300~1400円台にまで押し上げられているようです。
総務省統計局によると、2023年には40の都道府県で転出超過となりました。
少子高齢化に加えて人口の流出が続く地方では、いかに給与を上げて人材を確保するかが重要なポイントとなっています。
来年は徳島県に追随する都道府県が出てくるかもしれませんね!
昨年に引き続き、2024年はますますスポットワークが社会に浸透した年となりました。
MMD研究所によると、
2024年9月時点でスポットワークサービスを認知している人は全体の54.5%、
利用経験者は11.8%でした。
出典元:MMD研究所
また今後スポットワークを利用したいかという質問に対しては、利用経験者の69.9%、未利用者の31.6%が「利用したい」と回答するなど、多くの人がスポットワークの利用に前向きなようです。
企業側でもスポットワークサービスの利用が広まっています。
出典元:MMD研究所
サービス・ツーリズム産業労働組合連合会によると、いまや宿泊業の57.1%がスポットワークを活用しているといいます。また物流業界では、今年2月に大手4社がタイミーの株主として資本参画し、トラックドライバーの負担を減らすための取り組みを開始しました。
スポットワークは固定シフト制と比べて、より細やかに、柔軟に募集をかけられるところが魅力ですよね。
当社が行った調査でも、求職者ごとのさまざまなシフトニーズが浮き彫りになりました。
働きたい曜日・時間帯では、平日の日中がもっともニーズが高い結果となりました。
一方、土日は平日に比べて夜間のニーズが相対的に高く、シフトを柔軟に選択できるようにすれば採用の可能性が広がることが見込めます。
当社ではシフトでマッチングができるアルバイト求人サイト「シフトワークス」も運営しています。ぜひこちらも利用してみてくださいね!
スポットワークで働く時間が自由になっただけでなく、
大手企業を筆頭に身だしなみや仕事のやり方についても規制緩和が進みました。
例えばマクドナルドでは、今年9月にクルーの髪色を自由化しました。テスト導入を行った店舗ではクルーのモチベーションが上がったほか、自分らしく働ける場所として友人への紹介が進むなど採用効果も見られたそうです。
出典元:日本マクドナルド株式会社
コーヒーチェーンのドトールも髪色の規定を撤廃。
黒の革靴という指定も緩和して、黒であればスニーカーも可としました。同社は「お客様の安全・安心に関わる点は従来通り遵守し、それ以外においてはパートナーの個性や価値観を尊重する」と方針を発表しています。
他にも、今年3月にはマイナビバイトが「座ってイイッス PROJECT」を実施しました。
アルバイト中立ちっぱなしになってしまうという問題を解消するため、接客中でも使いやすい「マイナビバイトチェア」を開発し賛同企業に配布しました。
出典元:株式会社マイナビ
導入企業では72%の人が「今後も椅子に座って働きたい」と回答しており、座って働く選択肢があることが、採用や従業員のモチベーションアップにいい影響を与えることが期待されています。
※コラム「座って接客を推進!お客様み与える印象の変化は?」からも詳細が読めます!
大手の取り組みが効果を上げ始めた2024年。
来年はさらに多くの企業で、自分らしく働ける選択肢が生まれそうですね。